花の無い崖に立ったら 騒がしく呼ぶ様な君の声 海ねこだ

早起き成功。

晴れ。

 

5時半に出発。

羽幌を目指す。

道の駅に寄り道、自販機の甘いコーヒーを飲む。

 

予定していた時間より早くにフェリーターミナルに着けてよかった。

トラベルミンを飲んで乗船。

焼尻島を経由。

宅配便や郵便物の積み下ろしをしているのに驚いた。

 

波や海鳥、漁の仕掛けなんかを眺めていたらあっという間に天売島に到着。

宿で電動自転車を借りて島一周へ出発。

個人商店でお菓子や飲み物を調達。

 

山の中の道は倒木があったりで結構険しい。

段々と気温も上がって汗だくに。

エゾカンゾウエゾエンゴサクスイセンがたくさん咲いていた。

アイヌネギが群生しているのも何度か見掛ける。

ときどきザゼンソウ

 

繁殖地の海岸にすごい数のウミネコ

ミャーミャーと鳴き声が飛び交う。

圧巻。

 

急な坂を上ってウトウの繁殖地へ。

穴ぼこだらけの地面。

巣の主は夕方まで帰って来ないとのことで、今は静か。

 

見晴らしのいい展望台でお昼ごはん。

宿の方が用意してくださった、おいなりさんと太巻き、蕎麦。

絶景貸し切り状態。

景色もごはんも堪能。

設置されていた望遠鏡で海鳥を観察。

ケイマフリとオロロン鳥は見付けられなかった。

崖にあるウミウの巣はたくさん見えた。

ヒナにエサをやっているところも。

暫く熱中。

おいしかった、面白かった。

 

島一周後半。

海と崖の壮観な景色が続く。

自転車に乗っているだけでただただ気持ちいい。

ときどきひやりと冷たい風。

 

島の端っこの灯台、朽ちかけた鰊番屋などを見て回る。

ウミネコの繁殖地でもう一度圧倒される。

漁港をぶらぶらしている辺りでぽつぽつと雨。

個人商店でお土産を物色。

乾燥の海藻類と、いつから置いてあるんだろう?と思うくらいのオロロン鳥のぬいぐるみを買う。

ウトウのキーホルダーも。

 

宿でひと休み。

夕飯を鱈腹いただく。

とてもおいしかったので、以下メモ。

いくらごはん

焼きホタテ

すき焼き

なめこもずく

ニシンの燻製

ヤリイカの煮付け

たこ、ホタテ、甘エビの刺身

カレイのフライ

ふのりの吸い物

 

再び自転車を借りて、ウトウの帰巣の観察に出発。

日没頃と聞いていたのだけれど、崖の下を飛んでいる少ししか見えない。

まだ不安定と聞いていたので、見れないのかなと諦め半分で待つ。

泳いでいるアザラシや飛んでいるウミネコをぶらぶら眺める。

陽がとっぷり暮れ、辺りが暗くなってから暫くして、ウトウの数が増え始めた。

段々と近くを飛ぶ個体も増えて、羽音もはっきり聞こえるように。

頭にぶつかってくるんじゃないかと思うくらい低空飛行なのもいた。

とにかくすごい数。

一旦着地して、がさごそと走り回る姿が近くに見える。

巣穴に入っていく姿や、穴を間違えたのか追い出される姿も。

面白くて、帰宅ラッシュが収まるまで夢中で観察。

 

帰りは街灯なしの急な下り坂。

クマやシカはいないにしてもなかなかのスリル。

ライトを消してみたら、恐怖を感じるほどの暗闇だった。

おぉぉと言いながらすぐにライトオン。

 

お風呂に入ってビールを飲む。

顔が潮と日焼けでひりひりする。

ごろごろしていたらすぐに眠ってしまった。