理由もないのに輝く

折り紙に父への手紙を書いて折り鶴にする。

母が書いた文面を見せてくる。

100%泣くものを見せてくるのやめてほしい。

文末の、いつまでも愛しています、がかわいかった。

 

父の葬式。

あぁとうとう本当に行っちゃうのか、嫌だなぁと思うとまた泣けてきた。

火葬場までのバスも自宅の前を通ってもらう。

花盛りの庭、見れてよかったね。

親戚と話をしながら火葬が終わるのを待つ。

一緒にたばこも喫う。

世間話に見せかけて、たくさん励ましてもらった。

高等技術。

まだ暫くは泣いては笑ってを繰り返す。

 

繰り上げ法要など諸々終わって帰り際、親戚が目を見てがんばってと言ってくれたのが嬉しかった。

なるべく幸せでいることにする。

 

自宅に着いて葬儀社の方が祭壇を作りに来てくださる。

ざっと雨。

そして爆睡。

 

家人も独りで疲れているらしい。

少しずつ日常に帰る準備もしつつ、母とたくさん話をしておこう。